平均寿命VS健康寿命?

厚生労働省が発表した「平成28年簡易生命表」によると、男性の平均寿命は80.2歳、女性は86.6歳でいずれも過去最長を記録したそうです。

健康寿命は、男性71.19歳、女性が74.21歳です。(平成25年)
平均寿命に比べて10年前後短いです。
健康寿命とは、多くの日本人が、約10年もの間「健康ではない」状態で生活を送っていることを表しており、医療の分野でも深刻な問題となっています。

2025年問題

3年後の2025年が「2025年問題」として重要視されていることをご存知ですか?
2025年に一体何があるのでしょうか?

それは「団塊の世代」と呼ばれる方々が後期高齢者とされる75歳を迎えるからです。

2025年問題とは…
団塊の世代が2025年までに後期高齢者に達することで、介護・医療費ななどの社会保障費の急増が懸念されるという問題です。

団塊の世代は1947~49年生まれの方をさし、戦後日本で最も数が多い世代とされています。
現在の団塊の世代は約800万人です。

2017年の75歳以上の人数は、1,691万人。総人口の13.3%です。
増減はあるものの、7年後には約800万人が75歳になるのですから、日本の人口の構成比が大きく変わる可能性が高いのです。

騎馬戦型から肩車型へ


政府広報・内閣府官房作成パンフレット 『明日の安心 社会保障と税の一体改革を考える』から引用

現在のシニア世代の方は、高度成長期ということもありましたし、労働力人口も高齢者人口より多かったことから、高齢者を支えている負担感はあまり感じなかった方もいるかもしれません。

しかし、図のように、年齢別の人口の比率が変わっています。
加えて少子化もあるため、次の世代の人口が増えておりません。
この状態のままでは、一番近い2025年問題では、働く世代も大変、これまで頑張って働いてきたシニアの方々の生活も今よりも大変になる可能性が高いのです。

さらに2050年には・・・

日本の総人口は2050年には、約25%の3,300万人減少し、9,515万人となります。
そして、高齢化率は20%から40%へと上昇します。生産年齢人口は、8,442万人(66.1%)から4,930万人(51.8%)となります。

もう、自分だけの問題ではありませんね。
「その頃には年齢的に自分はいないから・・・」と思考停止するのはやめましょう。

お子さんやお孫さんにかなりの負担がかかってきます。
私も2050年には70代です。今の子どもたちが自分だけで生きていくのも大変なのに、親やその年代の人を一人で支えていくことになります。

政府の対策等も急務ですが、ご自分でできることもあります。
それは、「健康寿命を延ばすこと」です。

そのためには、多くの方はこれまでよりも努力が必要になります。
それでも、ご自身のためにも、これからの子どもたち世代のためにも、何もしないでいるよりはずっと意味のあることだと考えます。

このブログでも、そういった情報を書いていきたいと思っています。